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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
∞∞∞∞∞
「‥‥‥‥‥!!」
急にイェンフゥイの気配が!
という事は、眠らされていたか、気を失わされていた‥
確率的に後者の方が強そうですが。
(‥‥1択ですね‥‥
ですが何となく知っているような気配、私の気のせいなのか‥‥)
イェンフゥイ気配は、この建物の最上階、如何にもらしい待ち伏せだと、私でも思いますよ?
バカと何とかは‥‥そんな日本のことわざもある事ですし、まあ私もバカらしいと思っていますが。
敵も抵抗も無い階段をただただ昇り、辿り着いた最上階、階段を昇るという動力は、私に取って運動の内にすら入らない‥‥これだけ呑気に昇っていれば。
(‥‥此処ですね、やはりイェンフゥイの他に1人、何を仕込んでいるのやら)
こんな茶番は早々に片付けようと、両開きの扉に手を掛けた時っ!
"ドクンッッ!!"
「っっ!!?」
心に突き刺さるようなこの感覚‥‥これは美波‥‥美波の怒りの波動!!
(この間も軽い怒りを感じましたが、これは本気の怒り‥‥
誰が此処まで美波を怒りの方向に持って行ったんです!?)
このままでは美波は確実に暴走する、かといって今イェンフゥイを逃せば、この気配からしてイェンフゥイの命は無い‥
究極の2択、私はどちらを取れば良い??