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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
(‥‥どうすれば‥‥‥)
美波を守る事‥‥これは美波を巻き込んでしまった私の責任、パートナーである私の責務‥‥
普段の私ならば美波最優先でしょう、だが今此処を離れた事が美波に知られれば、美波は更に悲しむ、それが分かるだけに戸惑ってしまう。
『‥‥‥ユウト‥‥ミナミは僕に任せて?』
「‥‥その声は‥‥」
私の頭に直接響く声は‥‥アリアンロットの声‥‥
ドイツを出る前に、美波には内緒でアリアンと話をした・・
∞∞∞∞∞
「ユウト?
いきなり僕呼び出し??」
「すみませんアリアン、ドイツから離れる前それも美波が居ない方が良いと思いました」
香港出発直前、最後の噛み合わせの為に居城に戻った時に、ふと思い付いた‥
前と違い今のアリアンは、大地が続く限りどの場所にでも姿を表す事が出来る。
私にもしもなど、そう簡単にあるとは思いはしないが、何事も次の手は必要‥
そう思い、最近は遺物の中が多いアリアンを、私が呼び出したんです。
「アリアン‥‥1つお願いがあります」
「ユウトがお願い!?」
「何故驚きますかね?
誰かに頼む時は、ちゃんとお願いしますよ私でも」
「‥‥無いと思ってた‥‥」
「昔の私でしたら無かったでしょう‥
ですが今は違いますよアリアン?」