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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
その原因の一端を、アリアンが握っていたというのに‥‥全く‥‥
いや今はそれどころじゃありません。
「アリアン、もし美波が暴走するような事態に陥った時、美波を抑えて貰えませんか?」
「??
僕が?
絶対ユウトが止めるじゃん」
「‥‥ドイツから離れるんです、この先何があるか私にも予測は不能‥‥
もし私に何事があり、美波の側に居らず美波が暴走してしまえば、誰も美波を止められません‥‥その為にこうしてアリアンに頼んでいるんです、アリアン貴方ならばどの場所にでも行けます、そして美波を抑える事も」
「心配なんだよねミナミが、ユウトはミナミがめちゃくちゃ好きだから‥
僕もミナミが好きだよ、だからユウトのお願い聞いてあげるから」
「そう言ってくれると思っていましたよアリアン」
アリアンは私以上に美波がお気に入り、私は知らなかったが、昔影として現れたアリアンの姿は美波を模した姿だったほど‥
これは後々になって聞いた話。
現在も過去も未来も、遺物を通して全てを見通すアリアン‥
だが未来は私達には語る事は無い、これは遺物そのものに関係している。
まあ、それは良いとして‥‥
私はアリアンに約束を取り付けた後、香港へと出発した、まさかこんなに早くアリアンの出番があるとは思わずに。