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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
∞∞∞∞∞
(頼みました‥‥アリアン‥‥)
アリアンが美波を抑えるのであれば大丈夫、確実に止めてくれる筈です‥
そして私は扉の向こう‥‥美波の事は一度心の中に押し留め、何時もの無表情を貫き、この大扉を開いた。
「・・・・・・・」
室内は何も無いフロアー‥‥
いえ、一番奥に独り掛けの重厚な椅子と、一番に座っている人物‥
そしてその足下に、転がされるように倒れているイェンフゥイが居る。
(‥‥はあ‥‥
上半身裸でマントとは‥‥何処まで時代錯誤でしょうか?
‥‥ですが髪型を変えていますが、あの顔あの気配‥‥どうなっているんです??)
心当りが1つはあるが、何故という言葉が先に来る‥‥何故この男なのかと‥‥
「・・・
ほお貴様か、この俺の犬を次々と潰している奴は?
確かに茶髪黒目のアジア人、聞いていた風体は合っている、知り合いかイェンフゥイ??」
「・・・・・・ちが・・う・・・・・」
「‥‥‥‥‥」
今の私の姿を見ても、イェンフゥイは私だと認識出来ない、そして出来ない方が良い‥
余計な情報は与えず‥‥この様子ですと特徴的になってしまう声も出さない方が賢明。