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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
(そう‥‥私を罠に掛けたんですから、そちらも罠に掛かって下さい‥‥カイザー?)
破壊し飛び散るアスファルトの欠片を1つだけ掴み取り、ギリギリ飛び引いて避けているように場所移動‥‥
そうすれは、ほら目的の場所ですよ?
「??
月の光?
・・・・・くっっ!?」
「‥‥‥ふっ‥‥‥」
カイザーが立った地点は、月の傾きで丁度月の光がフロアーに照らし出されている場所‥‥
それに私が手を加える、高密度の大気を作り閃光弾ばりの強烈な月の光へと変え、カイザーの目が眩んでいる間に一足飛びにイェンフゥイの元へ。
(担げば負担があるでしょうが、仕方がありません)
折れていない片方の腕を掴まえ軽々とイェンフゥイを担ぎ上げ、それと同時に1つだけ掴んだアスファルトの欠片を、外を一望出来る大窓に向い、渾身の力を込めて投げた!!
「何っ!窓ガラスが割れた音!?」
「‥‥‥‥‥」
強化ガラスでも、私が投げたアスファルトの欠片の方が衝撃は上、フロアー全てとは言いませんが、私とイェンフゥイが通り抜け出来る程度には、窓ガラスは粉々に砕け散っている。
(今日はイェンフゥイの命の方が優先ですが、本当の勝負はこれからですよ?
私の血を使った人体実験、その全てを消し去ります‥‥ツインドラゴン共々)
チャンスはまたある、そう私自身に言い聞かせ、イェンフゥイを担いだまま、私はこの最上階の窓から外へと飛び出した!