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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
∞∞∞∞∞
あの最上階から飛び出し地上まで落下、流石にそのままではと思い、建物の窓縁を利用して何度かクッションをいれましたが。
「‥‥イェンフゥイ‥‥
意識はありますかイェンフゥイ?」
「・・・・その声は・・・コンラ・・・いえ盟主??」
「意識はあるようで安心しました‥
移動方法に難点はありますが、万が一を考え、このまま担いだまま香港島の本部支部まで走ります、良いですね?」
話している最中も、私は走る足を止める事は無い‥
少しでも遠くまで離れる、これが一番重要、下手に追手など出されれば不利なのはこちら。
「ですが・・・お姿が・・・」
「髪と瞳の色を変えているだけです、そして程よい場所で色は戻しますので余計な心配はしないように‥‥
それよりも辛くありませんか?
かなり無茶な走り方をしていますので」
「怪我に響く・・のは・・致し方無い・・かと・・・くっっ・・・」
「‥‥30分以内には着くようにはします、それまでの辛抱‥‥
この状態で交通機関は使えません、私の体力勝負なのは見逃して下さいイェンフゥイ」
極力人の居ない裏側を、普通ではあり得ないスピードでひた走る、問題なのは香港島に渡る時ですが、イェンフゥイ相手でしたら力を使うのに問題は無い。