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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
人気が多い九龍を避け、新界側から香港島へ渡る算段‥
交通機関を使わないという事は、海を渡るのも自力になってしまうが、まあ良いでしょうイェンフゥイですし。
「‥‥上手く霧が集まりました、これでしたら海を渡るのを消してくれます」
「・・・・・・・」
私の言葉にイェンフゥイは反応しない、気を失いましたか?
その方がイェンフゥイの為ですがね‥‥色々な意味で‥‥
「‥‥‥行きますか‥‥‥」
濃霧の中、人が居ない事を確認し、私は岸壁から何も無い海へと足を踏み出す‥
理由は簡単、私の足元だけ海水を氷にしているだけ‥‥とはいえ海水は氷点が低すぎるのが難点、かなりの力を消費するが今は無視を決め込む事にした。
(こちらの船は電飾が華美で助かります)
固めた氷が海に沈まない内へ次へ、私の脚力と共に海の上を飛ぶように滑走‥
人2人です、浮かぶ船を避けるのは造作も無い、そして私が力で作った濃霧のせいで、他の人間に知られる事も無い一石二鳥の力技。
数分掛からず海を走り切り、対岸の香港島に到着、こうなれば後は簡単イェンフゥイをCross sels本部の香港支部に連れて行くだけ。
勿論支部に着くまでに、色彩は金髪に戻しますが、特に支障は無いでしょう。