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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
(‥‥イン・ウードゥ‥‥
あの男を見たせい‥‥
中身は別人でも、見た目が似ていれば美波の心は揺れる、そして何となくの感ですが、美波に接触しているような気がします)
それより気掛かりなのは、あの男と一緒に居た2人の方なのだろう‥
それともイン・ウードゥという人物は、知った上で繋がっている?
背後関係は分からないが、ワン・レンよりも、イン・ウードゥの方がタメ口だったと記憶しています‥‥
事実はどうなのか、私として3人の内の誰かに接触‥‥これも視野に入れるべき。
「‥‥ああ分かった、コンラートさんを連れて行く」
「???」
私が考え事に耽っている内に、どうやら某らの連絡が入ったよう。
「イェンフゥイさんが意識を取り戻し、コンラートさんに会いたいと言っています、一緒に来て貰えませんか?」
「それは‥‥別段構いません」
少しホッとした顔を見ながら、私はまたイェンフゥイの部下に案内され、イェンフゥイが治療を受けているだろう支部内でも上層階へと向かう。
香港島の建物は高層ビルが多く、この香港支部もそんなビル街の一角‥
外が見えるエレベーターに乗りながら、そんな無関係な事を考えている内に、エレベーターが最上階近くに到着。