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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
「こちらです」
室内に入って見れば、なるほど大病院並の設備、そして医療機器と大量の線に躰を繋がれているイェンフゥイ‥
大丈夫だと豪語するだけはありますね。
「・・コンラートと2人にしてくれないか??」
「分かりましたイェンフゥイさん」
部下が目配せをし、医療スタッフと一緒に室内から出て行った、此処には本当に私とイェンフゥイの2人きり。
「‥‥多少は楽になりましたかイェンフゥイ?」
「お陰様で麻酔のせいでなんとか‥
‥‥この度は俺の落ち度で申し訳ありません盟主、探るつもりが捕まるなど‥‥処分は如何様にも受けます」
「そんな気は無いですよ私は‥‥
香港にイェンフゥイが居て貰わないと困りますからね」
「・・勿体無い御言葉です・・」
深い反省の色‥‥そう見て取れますが、言ったように私はイェンフゥイを処分するつもりは無い‥
それよりも何を探っていたのか、じっくりと聞きたいところ。
「それで?
まだ休んでもいないでしょうに、私を呼び出した理由は??」
「探っていた事を‥‥
盟主は死の天使という異名を持つ男をご存じでしょうか?」
「‥‥‥ええ、知っています‥‥‥
今回その関係もあり、この香港に来たんですから」