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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
∞∞∞∞∞
(な‥‥何となく入りにくい‥‥)
だって昨日の今日だもの、ウードゥさんに会うのが凄く気まずい‥
そんな理由で、ウードゥさんのマンションの扉で立ち往生、呼び鈴が押せないのよ。
(やっぱり帰っちゃおうかな?
だけどそうしたら、ウードゥさんと会える機会なんて無い)
私‥‥なんでこんな事で葛藤しているんだろう?
こういう世界にはもう縁が無いと思ってた、私の方が普通から外れてしまったから。
なのに今更普通の人のような葛藤してる私自身に、ちょっと笑いたい‥
こんな感覚がまだ残っていたんだって、すっかり忘れていた普通感覚‥‥本当に今更だよね私。
「うん、くよくよ考えても‥‥
‥‥‥押しちゃえ!!」
躊躇いながらも呼び鈴のボタンを押して‥‥出るかなウードゥさん??
少し間があったけど、内側から鍵を開ける音がする‥
やっぱり家に居たんだウードゥさんは、腫れ酷かった??
「・・・こりゃ驚いた・・・
もう此処には来ないと思ってたぜ・・・サザンクロス?」
「‥‥その‥‥気になって‥‥
頬の腫れは私のせいだし‥‥
そう、これお土産!食べていないでしょう?」
出て来たウードゥさんは、そこまで目立つような腫れ方はしていない、良かったぁ‥‥
そこで両手に持っていた、ミングイさんの料理をウードゥさんに押し付けてしまった。