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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
「とんでもない量だなおぃ!
って、この匂いはオッチャンのところのか」
「ウードゥさんに持って行くって言ったら、こんなに持たされたんです‥
それで頬の腫れは大丈夫ですか?」
「ああ!
思ったより簡単に引いた、まだ多少傷むが昨日よりはマシだろうよ‥
とにかく中に入れ‥‥目立つからな」
「‥‥はあ確かに‥‥」
これはウードゥさんの言い分が正解、幾ら帽子で髪を隠しているとはいえ、緑の瞳までは隠れない‥
黒髪黒瞳がアジア系、そんな中で私は目立つ存在、それは十分に分かっているつもり。
ウードゥさんの家にお邪魔したけど、殆ど昨日のまま、物が少ないだけに冷やすのに使ったタオルとか、如実に分かってしまう。
「あのまま寝てしまったの?」
「・・ああ・・
一々ベッドに行くのも面倒になって、そのまま眠っちまった、で今の呼び鈴で目が覚めた」
「‥‥という事は、今まで寝ていたのウードゥさん‥‥‥」
「結構な打撃を喰らったからなあー
躰は素直に眠る方を選んだってか?
というより昨日のままだ、簡単にシャワーくらい使って来らぁ、勝手に食っていていいぞ?」
「えっ?ちょっと!?」
ウードゥさんは面倒くさそうにシャワーへ‥‥
それは良いんだけど、勝手に食ってって‥‥私は既に食べて来たのにどうすれというの??