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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
取り合えず持たされた物を床に広げて見たけど、先ほどより重そうな料理ばかり、これムリ絶対に食べられない!
次に昨日のタオルをキッチンに置いて‥‥何だろうこの感覚は‥‥
ああそう!Cross selsに関わる前の私の感覚!!
何時もこうして1人で何でもやっていた、だって1人しか居なかったから。
小さなワンルームマンションで、人目を避けて家の中ばかり、勿論誰も来るはずも無い寂しい1人暮らし‥
風邪程度では病院にも行けず、こうしてタオルを持ってキッチンとベッドを行き来していた、今考えると懐かしい話‥‥情けない話とも言うのかな。
「・・・何やってんだ??」
「えっ?
タオルを片付けようと‥‥‥きゃっっ!?」
そ‥‥そそそのっ!
シャワーを使った後は分かるけど、下はジーンズを履いて上半身は裸!!
つい声を上げて目を背けてしまった、いきなりだったんでビックリしたんだもの。
「あのなぁ、有名な調教師なんだろ?
男の裸なんざ見慣れてるんじゃないのかよ」
「あ‥‥あれは調教師としてで‥‥
こう普通にしている時に、いきなり裸はちょっと‥‥」
と言いながらチラ見する私も私だとは思う、でもウードゥさんの上半身、それも脇腹には傷痕が‥‥無い‥‥
当たり前だよね、別人なんだから無くて当たり前。