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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
「‥‥‥ありがとう‥‥‥ウードゥさん‥‥‥」
まだ少し自信が無くて、ウードゥさんにしがみ付いたまま‥
だって私、絶対に泣いてる、そんな私を見られたくないから、回す腕に力を込めて、ただウードゥさんに抱き付いてるの。
「・・・ミナミ・・・
それが本名なのか??」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「・・・・・
話せないのか悪かった、今のは忘れるそれで良いだろ?」
「‥‥‥うん‥‥‥」
今の私は銀の調教師サザンクロス‥
絶対に八神美波とバレない事、それがドイツで仁科さんと交わした約束、それを破る訳にはいかない。
「・・すっかり興醒めしちまったな、でもこれだけでも良いか、昨日も言ったがあんたのぬくもりは安心するんだ」
「あっ、私すっかり!?」
「それともイキたかったのかよ?」
「それは別に良いです‥‥
私だけなのも少し後ろめたかったから、私もウードゥさんを抱き締めている方が良い‥‥‥多分これで最後になると思う、だから‥‥‥」
「・・・最後??」
「仲間の調教師が来るの、そうしたら私1人になんてさせて貰えない‥‥
それに‥‥このバタバタ騒ぎが終れば、香港から離れる事になると思う」
「海外に行く・・・」
「後半月くらい、それでクラブが安定すれば、また違う国に行く‥
香港に戻って来るかは‥‥分からない‥‥」