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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
これで最後、そう思って此処に来た‥
ウードゥさんを拒む事をしなかったのも、最後だと決めていた為。
でも、最後にウードゥさんの心に躰に触れて良かったと思う、私の小さな我が儘も聞いてくれて、私の心を軽くしてくれた。
「‥‥ありがとうウードゥさん‥‥‥
ウードゥさんに出逢えて良かった、短い間だったけど、Cross selsに入る前の私に戻った気分にしてくれて、本当にありがとう‥
だからもう迷わない、私の進む道は1つしか無いもの、全力で走れそう」
「・・・そうか・・・
偶然とはいえ、お前に出逢えて俺も良かったぜ・・サザンクロス・・」
それにニッコリと微笑み、私はウードゥさんから離れた‥
途端に冷える躰を感じる‥‥うんん、これで良いの、私とウードゥさんでは、進む道が違うんだから。
∞∞∞∞∞
少しだけ寂しい気持ちはあるよ、だけどそれを振り切って、私はウードゥさんのマンションを出たの。
最後の最後に「この飯の山をどうするんだっ!?」なんて吠えていたけれど、それは見ないフリ、私だって困るよあれ。
「‥‥‥‥‥‥あっ!」
マンションから出て幾らも歩かない内に、良く知っている気配に気が付いた‥
今日は後を追われていたんだね‥‥‥仁科さんに。