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契約的束縛・誘惑なる秘密
第16章 香港ー前途多難
「‥‥コンラート外に出ちまった」
「気を使ったんだろう、日本でのあの話込みだ」
「気にしなくても‥‥‥良いのに‥‥」
仁科が美波の為に気を使ったのは丸わかりじゃん?
俺達全員が主催の話を避けてる、俺も本郷さんも逃亡時の美波の嘆きを見ているから、ぶっちゃけ話にくいんだよ。
それにさ、美波は今でも主催のピアスを大切に持ってるだろ、ブレスレットに括り付けてショー以外で外す事が無いんだ‥
それを分かってるから、仁科の方が遠慮うしたんだよなぁーー
「待っている間に紅茶でも‥‥」
「あ、手伝うからルーク」
「いえ自分1人で良いです、サザンクロス様はそのままの方が宜しいのでは?」
ん?
ルークの目線は‥‥俺??
なんで‥‥じゃなく、俺が美波にくっついているからかーー
最近じゃ出来るタイミングが少ないんだよ、俺の一番の楽しみなのにさぁ。
「あ、そうか宮野さん‥‥
じゃ頼んじゃおうかなルーク?」
「‥‥‥はい‥‥‥」
立場の違いってやつだけど、ルークは仁科と美波には絶対に逆らわない、そして必ず"様"付け‥
ルークなりの拘りなんだろうなー、めちゃめちゃ意思が強そうだしーー