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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難



∞∞∞∞∞



「やっぱり本郷さんが運転かぁ‥
俺が運転したかったな‥‥ちぇ‥‥」


「宮野お前アメリカで免許取ったんだろ?」


「ちゃんと国際免許も取ってるって!」


レンタカーは良いが誰が運転するかで揉め、最後に一番運転が上手い本郷さんが運転という事になった‥
日本に入ればパスポート提示なんて稀な事、元々所持している日本の免許証で簡単に済むのがありがたい。



「運転する機会はあると思いますよ宮野、ですから今日のところは本郷さんに任せましょう」


「ですよね、私は相変わらず運転は苦手だけど‥‥」


「自分は必要に応じて‥‥」


前に本郷さんと宮野、後ろに私と美波とルーク、体格的にこの組み合わせがベスト、前もそうでした‥
ああ、ルークは居ませんでしたが。


揉めている内に車はイタリア大使館に到着、日本の交通事情は楽で良いです‥
それに近代化に綺麗な街、日本に戻って来たと実感出来ます。


前回と同じく車を大使館裏の離れに停め、外離れの入り口から地下へ‥‥本部の日本支部へと降りた。



「「「「「お待ちしておりました盟主」」」」」


エレベーターが開いた途端、日本に残っていた本部の階級持ち共のお出迎え‥
私にすれば面倒この上無く、チラ見と片手を軽く上げただけで、無言でゲストルームの方向へと歩を進める事にした。


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