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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「手厳しいな仁科?」
「面倒なだけです」
「声を掛けない、それも盟主の特権‥
逆にお声がかりとなると回りが揉める、そんな意味を込めての無言‥‥こうとも取れる‥
部屋割りは前と同じ、自分は管理ブロックに居ます」
ルークはルークで簡単な説明だけをして、反対側になる支部の中枢区画へと行ってしまい、私達は日本から出る前に使っていた部屋に移動する事に‥‥‥
「??
‥‥ほう、前と違い生活用品が準備されているな」
「黒服だけじゃなく、カジュアルな服もある、これだったら外に出れそ」
「私と美波はあまり変わりありませんね」
「でも多少は服が増えていますよ仁科さん?」
あの時は追い詰められてのイタリア大使館だった、ですが今回は再復活する為のイタリア大使館‥
美波も宮野も本郷さんも、心持ち明るそうに感じるのは私だけですかね?
もう一度日本で‥‥
それが私達の約束‥‥
漸くの第一歩‥‥
これからどうなるんでしょうか?
「確かにカジュアル系が増えています、これは抜け出せという意味に取りましょうか?
ルークが慌てるとは思いますよ??」
「仁科悪どい」
「抜け出しても周辺の地理が分からん」
「普通に買い物でもして良いって事なのかなこれ?」
「「美波まで‥‥」」