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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
∞∞∞∞∞
仁科さんは情報収集と言ったけれど、ルークが持って来た近況報告を受け取った後、1人掛けソファーに座ったまま書類を見て動かず。
これが本当ーーっに動かないのよ‥
手元の文字に集中して、回りが全く見えていないのかな?
そんな仁科さんを見ている私達、宮野は変わらず私にスリスリしているし、本郷さんはのんびりお茶タイム‥
更に言えば、ルークはこの部屋にパソコンを置く為に設置作業中と、揃ってバラバラ。
「‥‥にしても、仁科が見てるやつ分厚い、俺だったら間違いなく寝ちまう」
「宮野さん活字は苦手?」
「これがさ、パソコンとかで俺の好きなように見て良いんだったら、幾らでも見れるんだけど、ああした書類形式って苦手なんだよ」
「‥‥‥今設置している端末から同じ物が見れますよ宮野?」
「へっ?
仁科聞いてたぁ‥‥」
「‥‥みたい‥‥」
凄い集中力だと思ったのに、しっかり回りの話を聞いていたなんて‥‥
仁科さんの頭の中はどうなっているのかな??
「一応は‥‥聞いています‥‥
それに私は昔ながらの活字の方が好きなので、ルークが敢えて書式形式で持って来ているだけです、こればかりは個人差でしょう?」
「まーなー
俺の活字嫌いと同じだよなあ‥‥
仁科は正反対だけど」