この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「‥‥だからこその俺達だ‥‥
性格がバラバラを敢えて選んでいるんだ、好みが違って当たり前だろ?」
そんな本郷さんは、全く動じずお茶を啜っているという変な構図‥
でもこれが普通なんだよね、性格が違うから行動も違う、でも合わされば凄く強いの。
それが櫻澤さんの思惑だった‥
全員性格が違うからこそ、どんな事にも対応出来る、少数精鋭なんだから1人1人の得意分野が別なのが良かった、これは後から聞いた話。
「それでバランスが取れていましたから‥‥
どうです?美波が纏め役をやって見るというのは??
個々の性格を一番把握している美波です、私は可能と思いますよ?」
「えぇっ!
無理っ、無理ですっっ!!」
仁科さん、いきなりどうして!?
今まで通り仁科さんで良いでしょう、なのに何故私なの!?!?
「ずっと思ってはいたんです、リードするのは私で良いのかと‥‥
本来は私と本郷さんと宮野は同等、誰が抜きん出る訳でも無く、個々の能力に合わせるでやって来た、それが崩れるのもどうかと思いましてね」
「俺、美波でも良いー!」
「美波がか‥‥
確かにそれだと意見の対立は少ないが、美波の負担にならないか、俺はそっちの方が心配だ」