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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
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「‥‥‥‥‥‥‥‥」
私が発端のあの話のせいで、美波は時折考えるような雰囲気を出し、ルークに至っては中枢区画から殆ど出て来なくなってしまった。
私と話したくない、それが見て取れるだけに、私もルークに対して如何なる態度を取って良いのか分からず‥
こんな事は一度として無かった、ルークが私を拒否するなど一度も。
「‥‥‥何を考えたんですかルーク?」
理由無く拒否するルークでは無い、それは長年の主従関係以上の仲で良く分かってはいます‥‥ですがルークは一切語らずのまま、そこにどのような理由があるのか、私に隠す意味は??
「‥‥‥ふう‥‥‥
今は目先の事に集中しなければ‥‥」
美波とルークがあんな調子なので、私1人で繋ぎを付けたい人物に会う為に車を走らせている最中‥
場所は同じ都内なので、私が運転でも苦では無いですが、なんでしょうこの穴の空いたような気分は??
複雑な気持ちを抱えながら、車は指定された河川敷の隅へと入った‥
表立って話せる事でも無い、だからこそ人気的には殆ど来る事など無い場所を選びました。
後は本人が来るかどうか‥‥
私は来る、そう踏んでいます‥
その為にずっと手勢を配置していたのですから。