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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「日本に戻ってから調べた‥‥Cross sels‥‥それがドイツで幅を利かせている、Cross selsかどうか判断するのは、耳に付けている十字架のピアス‥
付けているよな仁科お前も」
「‥‥‥ええ‥‥‥
一口にCross selsと言っても一枚岩ではありません、そしてピアスも正十字と逆十字で立場が明確に分かれます」
「‥‥‥そうか‥‥‥」
そう言って彼はポケットから煙草を1本、同時に携帯灰皿を出すのが日本人らしい‥
知らず身に付く習慣、それは日本人も我々Cross selsも同じ、やっている事と考え方の違い、それだけです。
「‥‥直前に聞かれた話だが、社長は乗るそうだ『悪い取引では無い』これが社長の言い分‥
裏だろうが使うものは使う、その前提で釣られそうな連中だけをピックアップしている」
「Face社の社長直々ですか、そうですね名に釣られ触手は動くでしょう‥
とは言えこちらもまだ準備段階、繋げるのはもう少し先になります、それでも?」
「より確実性があった方が良い‥
SMクラブで大物小物を捕まえるか、社長もまだ広めたいんだろうな、最近じゃクラスター社と競り合うのを楽しんでいる節がある」
「どちらも日本で5本の指に入る大企業、表が潤わなければ裏も潤わない、昔から裏と表は表裏一体、それを分かっていらっしゃいます」