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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「根っからの商人気質それが小鳥游家、勿論社長もまた商売として物事を見ている‥
潤うのが商人、だからだろこの話に乗ったのは、表裏経済バランスを見るのが上手い」
「それが成功への近道なんでしょうね‥
生憎私は商売人では無いので、その勘は分かりかねます‥
ですが裏に居ると、人を見る目は肥えますね、頂いた候補者リストの中から、更に絞り込む事にはなるでしょう、本当に秘密厳守出来るかどうかを、今はそこまでですが」
「ああ、目星が付いたら連絡してくれ、誘導するのは俺みたいな奴の方が合っていると思わないか?」
「自信家ですね小鳥游さん?」
「自信では無く確信だ‥
人を追い詰め誘導する、商売の基本だぞ?」
「どの世界もやり方の問題だけで、やっている事は変わりありません‥
政治家でも企業家でも暴力団でも、違いは扱う物の差この1点、後は信用ですか?」
「良く分かっているな、まあ良いさ‥
これで借りは返したぞ、全くデカい借りになった」
そう言い残し、彼は煙草を消して私など居ないように車へと戻って行く‥
自信家で野心家、そう見たからこそ助けた、見る目は間違っていなかったようで何よりです。