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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難



「‥‥くすっ‥‥
やはり私は、貴方を嫌いになれそうもありません‥‥小鳥游さん?」


多少口悪く自信家で野心家、それは主催の性格‥
私は櫻澤霧斗という人物が嫌いではなかった、寧ろ好ましいと思っていたんでしょう、私が私を隠そうとした程には‥‥


その主催に主義主張が似ている小鳥游雲母、やはり気に入っているんでしょう、美波も奥様がお気に入りのようでしたし、日本に居る限り彼らと切れる事は無い‥‥そう思います。



「‥‥煙草吸いたくなって来ました‥‥最近は吸いたいとも思わなかったのに‥‥
今のを見たせいですか、私も意外に流されやすい」


煙草と言えば主催を思い出す‥‥
地下通信施設での暴走の時、美波が誘拐され外で苛々が募っていた時、必ず主催と2人で煙草を吸っていた。



「帰りにコンビニで‥‥‥いえ止めときましょう‥‥‥」


あれは主催が居たからこそ、私1人で煙草を吸っても味気ないだけ、そんな事を思いながら私も車へ‥
これで客は最低限なんとかなる、残るは移転して歩く場所と周防一尊、お膳立てはこれからが本番なんです。


その前に、美波とルークをどうにかしないといけませんがね、これも私の役所でしょう?


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