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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
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仁科が1人でフラリと外出し、誰も予想していなかった顧客予想リストなる物を持って帰って来た‥
どうやら表の人物と、某らの繋がりがあったらしい。
とは言えその仁科だが、最初からあったらしい自分用の部屋に閉じ籠り中、そしてルークの姿もあまり見ない。
原因はあの仁科の言い分にあると分かってはいるが、俺も宮野も手が出せないこの情況、そして美波も心此処にあらずのように、考え事に耽っている事が多い‥‥どうしたもんだろうな。
「宮野またパソコンか?」
「‥‥うん‥‥
仁科が言っていた日本の近況を、少しでも掴みたくてさ、それにほら疑惑の人物の特定、これも同時進行でやっているんだ」
「やれやれ、何も出来ずは俺の方か‥
こう平穏だと俺の出番は少ない」
「普通にしてると日本って平和だよなぁ‥
アメリカに行ってつくづく思い知った、平和な場所でヌクヌクしていたんだって‥
爆弾?銃撃戦?アメリカじゃ当たり前の話、俺って平和ボケしていたかも」
「確かに日本は平和だ‥‥
俺が行ったタンザニアも、それなりに危ない国だったぞ?」
基本的にアフリカは治安が悪い‥
慣習だったり、残る人種差別だったり、表面上は何も無いように見えるが、一歩裏に入れば貧困と過激派が彷徨く無法地帯。
日本が良過ぎるんだ、日本に居るとそれすらも気付かないがな。