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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「‥‥俺達の事は半年で迷宮入り‥‥
理由は俺達を追っていた警察官僚の自殺と、爆破した屋敷から証拠が一切出なかった為だって‥
自殺で慌てて揉み消したんじゃね、あの屋敷はさ元々大物代議士の別荘だったもんなあ」
「確かに平和ボケだ‥‥
警察官僚が1人自殺しただけで有耶無耶とは‥‥
所有者の代議士の力も大きかったんだろう、二度と手は貸してくれそうに無いが」
あれだけ派手に破壊すれば、普通手を切られて当たり前‥
別荘とは言え旧家を丸々破壊、日本と考えれば本当に派手にやったとは思う、多少今更話だが。
「でも本郷さん、あの別荘建て替えられてるんだよ、流石に元のようにはいかなかったみたいだけど、近大建築の豪華別荘‥‥‥不自然じゃね?」
「‥‥‥もう少し詳細は分かるのか?」
「今探してる‥‥‥ってあった‥‥‥
やっぱり此処から手を出したみたいだよ?
あれかあ?後腐れが無いようにってか、仁科だったらやりそう」
「‥‥初めから後々の為に手は打っていた、後腐れ無く動けるようにする、戦術に於いて重要な1手‥‥仁科も意外に実戦派のようだ‥
となると、海外逃亡の前に色々仕掛けている可能性が高い、だから慌てる事も無く、俺は仁科らしいと思うぞ?」