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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
どれだけこうしてグルグル考えているんだろう?
豪華だけど窓が無いこの地下じゃ、余計に考えが暗い方向にいってしまう。
「‥‥‥少しだけ外に出て見よう‥‥‥」
大使館の敷地程度だったら、誰も咎めないとは思う‥
それに東京は辛うじて分かるの、アパレル関係で仕事をしていた時、東京に住んでいたから‥‥と言っても、家と仕事の往復が殆どだった。
それは‥‥たまに合コンだの、仕事で声を掛けられた男性と‥‥なんてあったよ?
普通に一般人だった頃の私、今を考えると‥‥‥つまらない人生だよね。
「‥‥大丈夫‥‥かな?」
カジュアルな服に着替えて、少しだけ部屋の扉を明け回りを確認‥‥‥と思ったら、まさか仁科さんが歩いているなんて‥‥絶対に見付かったよねこれ。
「‥‥‥‥‥」
「‥‥美波?
どうし‥‥ましたかでは無く、外に出るつもりだったんですか?」
「‥‥‥素直に諦めます‥‥‥」
こるなるとムリでしょう、間違いなく誰かと一緒にって言われるし、そうなると気分転換にもならないもの、諦めるしか無いよね。
「本郷さんか宮野と一緒にでは?」
「‥‥1人が良かったので良いです」
「‥‥はあ‥‥
少し付き合いませんか?
‥‥‥中ですが」