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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
そう言われても納得なんて出来ない、だって全ては私が来てからの話なのに、偶然という言葉で納得出来る訳が無いでしょう!
「そんなつもりじゃ‥‥無かったのに‥‥傷付き、ましてや死んでしまうなんて、私はそんなつもりでCross selsに残ると言ったんじゃないです‥
傷付けて良い命なんて‥‥無い‥‥」
「‥‥‥だからこそ、私は美波と言いました‥‥‥
私ではダメなんですよ‥‥美波は気付いていると思いますが、今でこそ普通に近いです、ですが過去の私は人間を物としか見れず簡単に命を弄びました‥
そんな私が大切な仲間に何かを言う、それは全員を危険に晒す事に繋がる危険性、私の中にある無意識の私が、何かを引き起こしてしまわないか、それが心配なんです」
「仁科さんがそれを言うなら私だって‥‥」
「私と美波の決定的な違いは無意識の性質の差、美波は限りなく天使に近いですが、私は限りなく悪魔に近い‥
怒れば怒るほどに、私は意思があっても無意識でも冷たい悪魔に豹変してしまう」
「それは私も‥‥同じ‥‥
香港で怒りのままに‥‥人を殺した‥‥」
「それは誰かの為だった、私はそう思っています」
「‥‥‥それは‥‥‥」