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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
あの時、ウードゥさんが殴られ壁に打ち付けられ倒れたのを見て、私は櫻澤さんと重ねて見てしまい、二度と失うのは嫌という怒りに任せてしまった。
相手がツインドラゴンの管理者クラスという事も大きかったかも知れない‥
一方的な暴力は嫌い、それにあれも私のせい、狙われたのは私‥‥だからこそ、護るが攻撃に転じてしまったのがあの顛末。
「守る為でしょう?」
「確かに守る為だった、でも過ぎて攻撃にセーブが効かなくて、アリアンが止めてくれなければ、私は‥‥‥」
「美波の行動原理は守るが前提です‥
大切な人や場所を守る心、それが過ぎる事もあるとは思いますが、互いに互いを抑える、それが盟主が2人存在する理由‥
流石にあの時は、イェンフゥイを目の前にして美波を助けに行けば、美波が更に怒るだろうとアリアンに頼みましたが、本来美波を抑えるのは私の役目、そして私を抑えるのは美波なんですよ」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「守るのが美波です、守ったでしょう私達全員を、ダイナマイトという脅威から‥
それに目に見えるだけが守るじゃありません、美波は皆の心も守っているんです‥
女性に応対するのが苦手だった本郷さん‥
女性に不信感とトラウマを持っていた宮野‥
女性との過去でトラウマを持つルーク‥
そして女性に感情が持てなかった私‥
私達全員の心を開き守っているのが美波の存在、私は美波がと言いましたが、美波はただ進む方向性を示してさえくれれば、後は私達が如何様にもやります」