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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「‥‥進む方向性‥‥」
「私はどうも進む選択肢が複数あると、何故か悪い方を選択してしまうんです、それで何れだけ後悔したでしょう‥
主催の事も私の選択ミス、捕らえるより殺る方を選択していれば、こんなに皆を悲しませる事にはならなかった‥‥今更ですね」
「‥‥仁科さん‥‥」
久し振りに見る仁科さんの泣きそうな表情、こんな時の仁科さんは本当に辛い時の表れ‥‥
仁科さんは後悔してたんだ、あの時ルークに捕縛優先と言った事を、それをずっと引きずってたなんて。
「盟主の責務は上手くいくんですがね、こう個人的な事になると、私は毎回判断を見間違う‥
だから判断は主催に任せていました、それなのに土壇場で私が選択する事になるとは、そして例に漏れず反対の選択をしてしまった‥‥だから判断は美波に委ねたいんです、もう間違いなど起こらないように‥‥ダメですね私は、1000年以上生きているのに、こんな事には弱い」
「上手く‥‥やっているじゃない‥‥
それもこれからの為でしょう?」
「この手の裏方仕事は上手くいくんです、散々裏ばかりに居るせいですか?
表より裏、それが私なんでしょうね」
仁科さんが私に手を差し出して来る‥
少し迷い、そして手を取れば、その手を引かれ私は軽々と仁科さんが座る椅子に乗せられてしまった。