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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「‥‥良いよ私で‥‥」
「‥‥美波‥‥」
泣いている仁科さんに両腕を絡め、肩口に頬を付ければ、仁科さんは私の髪を優しく撫でてくれる‥‥
それが仁科さんの本当の心、だから私は考え無い方が良い、仁科さんが言った通りに選択すれば良いんだよね?
「その代わり間違っても文句は言わないで、私だって‥‥不安なんだから」
「‥‥ええ、言いませんよ‥‥
美波が決めた事に誰も文句など言えません、揃って美波には甘いですからね?」
「‥‥甘‥‥」
「くすっ‥‥
私も本郷さんも宮野も、そしてルークもアリアンも、みんな美波に甘いでしょう?
そして美波に弱いですからね、揃って美波に惚れていますから」
「えっ?ルーク!?」
どうして此処でルークなの?
確かにルークは私を守ってくれるけど、それは仁科さんあってのって思っていたのに、仁科さんはルークもだなんて。
「気付きませんかルークの気持ちに?
私が言ったからと誰彼守るルークでは無いのに、美波の事は率先して守る気満々‥
私とルークは似ていると思うんです、女性の好みなどは特にですね、昔は私の方が鈍くて気付きませんでしたが、今考えるとルークの彼女に好感以上のものは持っていたと思います、勿論何もありませんでしたよ??」
「‥‥ルークの気持ち‥‥」