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第17章 日本ｰ漸くの下準備という受難

「‥‥だからこその美波です‥‥
その強い心で、ルークの頑なな心も‥‥‥私の願い半分ですが」


「出来れば良いね、私は意識してやっている訳じゃ無いから、確実な事は言えないけれど、出来るだけ見ているよルークを‥‥」


「‥‥‥ええ‥‥‥」


珍しい仁科さんの願いの言葉、あまり人を頼る仁科さんじゃないのに、私に託すなんて‥‥それだけルークが心配なんだよね仁科さん。


そう‥‥落ち込むより前を向こう、それが櫻澤さんとの最後の約束‥
だから私が出来る事はやらないと、みんなの為に頑張るよ私。



「ところで仁科さん？」


「？？
なんでしょうか美波？」


「端末なんて開いて何をやっていたんですか？？」


仁科さんの部屋に入った時から気にはなっていたの、でも話が先と端末の方は見て見ぬ振り、でも気になるものは気になるのよね私って。



「これですか？客候補の選別です‥
数日前に小鳥游氏からリストを回して貰いましたが、そのリストに上がっている人物を、こちらの情報網を使って更に振るいに掛けている最中‥‥こんなところですね」


「会ったんですか仁科さん！？
‥‥私も陽菜ちゃんに会いたかった」


「会ったのは小鳥游氏だけですが、日本に居るんです会おうと思えば会えるとは思います、その内機会を作りましょうか美波？」