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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「おや?
気に入りません??」
「そうじゃないよ‥‥
しっかり小鳥游も早乙女も使うなんて、仁科さんは上手いなって思っただけ」
「使えそうなものは何でも‥
ドイツで言った筈です、これからの為にと‥‥だから中央の無階級を犠牲にしてまで、小鳥游氏の奥様を助けました」
「そうだった、仁科さん計画犯だったんだ」
「ですがお陰で場所と回転する客には、暫く困らないとは思います、但し何時までも両家に頼りっ放しも足が付く恐れがあり、初めの内は力を借りますが、順調に回り出した後は客から渡りを付ける方が無難でしょうね」
「場所とお客の確保、残りは‥‥周防だけ」
「それが一番の問題ですが‥‥
周防の前に磐田でしょう、電話越しでも歓迎ムードではありませんでしたので」
「‥‥あれだけやると‥‥ね‥‥」
‥‥上杉組‥‥
結論から言えば、仁科さんが風の力で事務所内に居た組員をなぶり殺し、更に追い討ちのように組事務所自体に落雷を落とした。
故意に助けた磐田さん以外は全員死亡‥
表向きは偶然の落雷による火災とショック死‥‥と、なっている、うん表向きだけに目を向けよう。
「引かれる理由は多分にあると自覚はしています」
「誰に話しても信じて貰えないから、ねっ仁科さん?」
「見た者にまで嘘は付けませんよ美波?」
「「‥‥‥‥‥‥」」