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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「観念して下さい美波?」
「仁科さん‥‥‥」
「こんな時は名前でしょう?」
「‥‥悠人‥‥あっ‥‥」
また頬に触れられ、上を向いたところに仁科さんからのキス‥‥
ふわっと重なる唇、仁科さんはこんな場所も繊細で、男性的というより女性的のような薄く軟らかな唇なの。
「やはり美波とのキスは好きです」
「くすくす‥‥
それって、どれだけ言ったの悠人?」
「キスですか??
‥‥基本的に嫌いでした、餌にキスも愛情も不要、そう思っていたのもありますが、苦手だったんですキスという行為自体が‥
好きになったのは美波とキスしてからですよ、美波とのキスだけは私の躰も心も高揚させてくれるんです」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「意外でしょうか?」
「凄く意外」
そんな仁科さんは、穏やかに笑いまたキスを仕掛けて来る、何度も何度もも合わさる唇、頬に触れる繊細な指、穏やかだけど確実に高まる快感。
「足りない‥‥そう顔に出ていますよ美波?」
「もっと‥‥もっと悠人を感じたいの」
「私も同じです、もっと美波を感じたい」
唇が触れるギリギリで話し、またキスして、お互いに足りないと言わんばかりに自然に舌が絡む‥
私も仁科さんの舌を追い掛けて、唇の外で絡む互いの舌。