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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去
∞∞∞∞∞
「このまま上手く行けば良いですね?」
「カードは出しましたので、上手く行くと思いますよ美波?」
「先ほどの言葉遊びか?」
「仁科本名言っただけじゃん」
仁科さんと宮野さんが買い出しに行っている間に、私と本郷さんは借りた部屋に布団を持ち込んで泊まる準備万端。
戻って来た宮野さんは"和布団だ!"と大はしゃぎ、確かに畳に布団は私だって久し振りだよ?
ただ仁科さんは初めての体験らしい。
「正確には本名じゃ無いんですがね‥‥
大概はあの名で呼ばれますが、最後に呼ばれたのは何時の事やら」
「あれ?違うんだ??」
「見た目で付いた名前ですよ、美波と一緒です」
「シルバー・クルスだったな、有名な名前も真実を聞けばこんなもの、そんな例えのようだ」
真面目な話なんだけど‥‥‥
本郷さん、仁科さん、宮野さん、3人揃ってTシャツに半ズボン、私はシンプルなパジャマで布団に居るという、ちょっとあり得ない展開。
仁科さんも宮野さんも相当悩んだんだって、それで一番無難な服を選択したらしい、特に私のパジャマは「フリフリはマジ殺される」と、宮野さんが項垂れて溢していた。
「通称は通称、周防老と同じ都合が悪いので付いた、こんなものでしょう?」