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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去



「自分は武将だったと言っていましたよ、都を守護する武将だと‥‥
当時の風習だったんでしょうか、長い髪を好み、銃より剣を好み、剣の腕は誰にも負けた事は無かったと‥‥そんな事を話していました、少々懐かしい話です」


「‥‥‥‥‥‥‥
都は今の京都、京の都には御所という場所があり、そこに天主様が済んでいました、今で言う天皇陛下の事です‥
後の細かい事は‥‥ごめんなさい分かりません」


「美波っ!?」


「‥‥‥‥‥‥‥」


やっぱり家族の話だから‥‥
仁科さんも家族が恋しく思い出がある、卑屈に考えている訳じゃ無いよ?
ただ私には分からない家族、それを聞かされて私は何て答えて良いのかが分からない、両親という感覚が分からない、それが少し辛い。



「宮野さん、城下町を抜ければ美味しい河豚料理の店があるそうですよ?」


「本当美波?
河豚‥‥一度食べて見たかったんだ!」


「良いな、山口県名産だ‥
他にも海産物が豊富なのが良い」


「ですよね、昼間から魚料理は私も食べたいです本郷さん」


「‥‥‥‥‥‥‥」


後から付いて来る仁科さんに、心の中で謝りながら、私達は城下町を抜け、少し豪華な料亭で旬の海産物を堪能。


河豚の薄作り、箸で摘まんだら向こう側が見えるほど薄いの!
それを豪快に纏めて食べる宮野さんに、本郷さんと仁科さんの突っ込み!


何時もの感じで楽しんだとは思う‥‥多分。


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