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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「・・・・入れ・・・・」
「はい、失礼致します」
一言断りを入れてから、磐田が障子を開ける‥‥
そこは畳100畳いや200畳はあろうかという大広間、そして左右には1列に並べられた長い卓があり、最奥に1人座っているのか周防老本人。
密かに見た映画そのまま、ただし構成員と呼ばれる組員は誰1人居らず、待ち構えていたのは周防老のみ‥‥一応は‥‥
「・・こちらへ・・」
磐田の誘導の元、大広間の中心過ぎまで進み、そこで座れと合図‥‥
そして磐田自身は、周防老が座る少し下の壁際で腰を下ろした。
「・・・話は嗣から聞いた、Cross sels盟主とな?
見た限り条件に当て嵌まる者は居らぬ、しかし上杉を殺った者は居るようだ‥‥
先ずは礼儀、それぞれ名を名乗って貰おう」
「‥‥本郷紡と申します‥‥」
「仁科悠人と申します」
「‥‥宮野要と‥‥申します」
「八神美波と申します」
「ワシは周防一尊、周防老と周りは呼ぶ‥
しかし良い度胸だ、この屋敷に女連れで来るとは恐れを知らぬ、そして上杉を殺ったのはお前か本郷」
「いいえ、上杉組に手を出したのは私です‥
私達は奪われたものを奪い返したに過ぎませんが、直接上杉明に手を掛けたのは私の判断」
毎回ながら勘違いされる本郷さんも大変です、まあ見た目的に本郷さんが一番暴れそうに見える、こればかりは私でもどうにもなりません。