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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
ドゴッ!!と大広間に響き渡る卓を打った音、そして数秒後には卓に一直線に亀裂が入り、数メートルはある卓は真っ二つになり崩壊。
これが今の私の身体能力、ルークでさえ相手はムリと言わしめた盟主の力‥‥
これを知っているからこそ、仁科さんは私に囮役を託した、私もそれで合っていると思う。
「まだやりますか周防老?
ああ、美波が男達を倒すのは正当な権利です、上杉組で凌辱の限りを尽くされた美波だけの権利、知っている筈ですね磐田は‥
そして子の不始末は親が責任を取る、この世界のルールでしょう?」
「・・その通りだ・・
そろそろ手を引けお前ら、どう足掻こうがお前達ではその女には勝てん・・
銀の十字架シルバー・クルス、最近小耳程度には聞こえて来ていたが、まさか揃って姿を表すとは・・・完全にこちらの負けじゃ、話を聞こうではないか」
良かった周防老が折れてくれて‥‥
これ以上は私でも本当に危ないもの、手加減って大変だよね?
周防老が止めに入り、この茶番のような仕掛けは終わりだと思った、なのに‥‥なのに、女に負ける事が納得出来ない人が居るなんて、私だって思ってはいなかったのよ。
「じ・・・冗談じゃねえ!
女に負けて引き下がれだと?
・・幾ら老の命令でも引き下がれませんぜ、男には男のプライドってものがあるんだ!!」