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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「‥‥‥あっ‥‥‥」
男がスーツの内側から取り出したのは‥‥‥拳銃‥‥‥
それを私に向かって構えて‥‥‥
「っ!?
美波ダメですっ!!」
「チャカは使わない、その約束ではありませんでしたか周防老!」
「いい加減にせいっ!!
ワシは確かにチャカは使用せずと厳命した筈、それを破るとは愚か者が!!!」
向こうで何か騒いでる、でもそんなの私には関係無い‥‥
目の前にあるのは拳銃‥‥私の大切な人達を殺す物。
「‥‥‥私の敵‥‥‥
拳銃を持つ人間は私の敵‥‥‥
撃たせない‥‥大切なみんなを傷付けさせないわ‥‥‥」
フワっと自然に力が現れる‥‥
現した力は水、水の蛇が拳銃を持つ人間の方に向かい、拳銃を持つ腕首をボキッという骨が折れる音と共に縛り、そして首にも水が巻かれていく。
「ぐっあ" あ"あ"!?」
「貴方は私の敵、拳銃を持つ者は全て敵‥‥
敵は排除しないと、また同じ事になってしまう」
「‥‥‥美波っっっ!!!」
「‥‥‥‥‥えっ??」
強制的に打ち消される力、それに仁科さんが私の躰をしっかり抑えている‥
どうして止めるの仁科さん??
「美波落ち着いて下さい、拳銃を持っていてもあの男は何も出来ません‥‥
ほら分かりますか?
拳銃を取られ、他の男達に連れていかれる姿が、あの拳銃は誰も傷付けませんよ」