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契約的束縛・誘惑なる秘密
第4章 男達との再会ー宮野ー
『先ずはドイツで合流
本郷さんにも同じ物を送っています』
書かれてあったのはこれだけ‥
だけどこれが仁科だって事は分かる、こんな時の仁科って素っ気ないし余計な事は書きたく無かったと思う。
(先ずはドイツで‥‥
本郷さんに美波にも会える‥‥やっと!)
待つだけ待った仁科からの連絡、多分仁科は中央が手を出せない本部を使った、盟主としてでは無くて仁科個人として、波風立たないようにしてくれた。
(そうだこれは??)
紙に包まれた物、開いて見ればピアスが1つ入っていて、それを見たゴードン・ティアニーも驚いてる‥
だってピアスは逆十字‥‥本部を示すピアスだから。
「・・・
説明を聞きたいが宮野?
何故お前に本部から近衛のピアスが与えられるんだ、本部階級は確かな力を示さない限り与えられないものだと聞いているのに、何も関係無いお前が何故??」
「・・・
どう‥‥‥言えば良いんだろ‥
これをくれたのが誰かは知ってる、知ってるけど話をして良いのかは分からない‥
俺が話したから、逆にゴードンに迷惑を掛けるのも御免だ」
「聞けば殺られると?」
「分からない‥‥
だけどその力を持っているのを俺は知ってる、1年以上世話になったのにそんなのは嫌なんだ」
「・・・
手紙の中身に明確な話が書かれていないのは、聞くなという意思表示だろう‥
それを持って行くのか宮野?
行けば戻れんぞ」