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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「本部遺跡と中央施設だったか、Cross selsもデカい分勢力争いが激しい」
「流石良くご存じで‥‥
勢力争いと言っても、目くじらを立てているのは中央内のみの話、本部は完全なピらミット形式であり、上へと望みこそすれ己が利という概念は薄い‥
そもそもの存在理由がこの差を産んだ、国に付く者と権力に付く者の差、これがCross selsの実体」
「国に付くとな?」
「本部遺跡は国と国を繋ぐ、その強大な力を持ち古から国の"願い"を聞いて来たんです、"願い"は善悪混合それを見極め力を施行するのが盟主の存在‥‥
盟主を頂点とし、その手足になる賢人が均衡を保つ、中央施設も賢人の傘下ですので、私達盟主が命を下せば賢人は動くでしょう、日本から中央を追い出し私達の望む姿にする為に‥‥」
「意外にはっきり言うな仁科?
本部の仕組みは秘密ではなかったのか」
「一定の情報のリークは必要な事ですよ本郷さん、それに危険を犯してまで情報をリークしてくれた磐田に対する敬意です」
これは驚いた、仁科から磐田に対する敬意と出るとは‥
そして明かした内容は、普通に知れば殺られるレベルの物、とは思うが俺や宮野も本部遺跡の全容を把握しきれていない。
特に遺跡だよな、あれ自体に力がある、そうルークは言っていた、今日のところは余談だが。