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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
∞∞∞∞∞
「・・・俺・・・
あの時は、あれが一番最善だと判断したんだよ、どう考えてもお前らヤバ過ぎるだろ、その少人数で東条の野郎とタメを張る能力、少し冷静になればどちらがヤバいか直ぐ分かるってもんだ」
「嗣の判断は間違いでは無い・・
数でモノを言わしておった東条と、少数ながらもこうして質が良いのを揃えておった櫻澤、上杉のような個人戦に近い状態になれば櫻澤の方が圧倒的有利・・いや、束で掛かっても有利であった、それを見極めたお前の判断は上杉を上回るという事よ」
「褒め言葉と受け取らさせて頂きます周防老」
あの時の俺にそんな才覚があったのかは、俺自身知らん、だがあれを見て不味いとも思ったのは確か‥‥
覚醒剤を打たれ、多数の舎弟共に回されても、正気を保っていたあの瞳。
そして櫻澤達の噂も‥‥
経歴書不明、能力不明、だが調教師や人身売買は確実にこなす、それを天秤に掛ければ、如何に櫻澤がヤバい存在か直ぐ知れるってもんだ。
それが長じてこうなった俺だがな。
「貴方には借りが沢山ありますからね、少しは返しておかないと後々纏めては願い下げです‥‥
ああ、個人的な問題程度は聞きますよ?」
「言ってくれるぜ、俺としては二度と会いたくは無かったんだがな」