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第19章 日本ｰ周防一尊という男

コイツに敵うヤツが居るのか？
いや隣に居るな、今は呑気に茶を啜り穏やかそうに見えるが、一番筋金が通っている八神美波という女がよ。


あの時もこの八神美波に手を出したが故に、櫻澤達はガチで上杉組を潰しに掛かった、しかも怒らせた仁科という強力なオマケ付き‥
如何なる理由だろうと、八神美波に手を出せば間違いなく世逝きは確実、とんだ爆弾女だぜ。



「‥‥それでどうされますか周防老？
私達の条件を受け入れて下さるのか、それとも拒否されるのか、返答次第でこちらも次の手を考えなければいけませんので」


「・・・・・
元の条件に戻す、しかも今度はお前さんという強大な後ろ楯付き、悪い話では無い・・
してどの組を使うか、そこまで計画を立てている違うか？」


「そうですね、別口との噛み合いもありますので、数県に１つ程度の確たる組が欲しいと考えています‥
それと大元になる組が１つ、人身売買というリスクを伴う話です、そちらから纏められる者も必要、私としては磐田が良いんですが‥‥嫌われていますし、さてどうしましょうか？」


「俺かよ」


「ふっふっふっ・・・
えらいもんに気に入られたな嗣、だがワシもお前さんが元をやってくれる方が助かる、ワシの跡目争いにも関わって来るからの」


「今その話は・・・」