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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「‥‥‥!!」
「‥‥それって‥‥」
「何か知っておるのか?
こんな古い話だというに・・」
さてどう答えれば良いか‥‥
その前に信じて貰えますかね??
「‥‥‥1000年以上昔、1人の日本人が流れ流れドイツに辿り着いたそうです‥‥
その日本人は武将であり、日本から今で言う中国へと海を渡る途中、高波に襲われ難破しインドの端に流れ着き、帰れぬ日本よりもと反対側を目指した」
「それはワシの話の・・・続き・・・」
「‥‥ええ‥‥
ドイツに着いた武将は、私の同族と出逢い婚姻し盟主の1人と変化、私はその血を引いているんです‥‥
もし美波との関係性を疑っているのならば、私の試しを受けて見ますか周防老??」
「仁科さんっ!?」
「美波、はっきりさせた方が良いでしょう‥‥
何時までも心に拘りを持っていれば私のようになってしまう、それは私が望むものではありません」
「でも!
でも、今更‥‥
私には親兄弟親類など居ない、それで心の整理を付けて来たのにそれを‥‥」
「それが心の凝りではありませんか?
宮野が質問した時も、私が語った時も、美波はずっと暗い顔をしていましたね、本当は知りたいのでは?私はそう思いました」