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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「‥‥込められても‥‥一度も会いに来た事なんて無いじゃない、姿を現した事すら無いじゃない‥‥そんなの勝手だよ」
「そうじゃな勝手なものだ、人産まれや名前は選べぬ、お前さんもワシも選ぶ事は出来ん、勝手に産まれ出で勝手に名付けられた、それは誰しも同じ事・・
だが如何なる理由にせよ、美登理がお前さんを捨てたその事実は残る、そこまで薄情な娘に育てた覚えは無い、1日時間をくれぬか?必ずや事実を突き止めて見せよう」
「‥‥事実‥‥」
「そう事実、知りたいであろう?」
私は本当に知りたいの?
今のままで良いのに、仁科さん、本郷さん、宮野さん、ルーク、アリアン、みんなが居れば他なんて要らないのに、事実を聞いて私は私が変わる事が怖い。
「‥‥1日待ってあげて下さい美波、遺恨を残さない為に‥‥はあ‥‥」
「仁科‥‥さん?」
この感覚は‥‥仁科さんが力をもて余している時の感覚!
私どうして気付かなかったの、こんな事をすれば血の力が表れるというのに、私の思いが優先してしまって、仁科さんの変化に気付かなかったの!!
「仁科さんっ!!」
「少し‥‥外に出て解放して来ます、大丈夫ですよ少々なんですから、風にでも乗せれば直ぐ済みます」
「でも余剰の力は‥‥‥」
「ですから大丈夫です、心配しないで下さい良いですね美波」