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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
「ユウト、今風に言った方が良いと思う
僕……というか遺物がメインシステムで、遺跡はサブシステムかな?
あくまでもメインシステムである僕が居ないと、サブシステムである遺跡は動かない、だけど本当に力があるのはメインシステムだけなんだ、後はメインシステムを隠す為のオマケ」
「ああ、この方が説明が分かりやすいな
つまり隠れている遺物が本当の力って事か」
「うんうん、俺でも分かる説明ー!」
「私は昔風ですかねアリアン?」
「分かれば良いのでは?
ね、本郷さん? 宮野さん?」
「「ああ」」
仁科さんよりアリアンの方が説明が上手いなんて、そんな仁科さんは溜め息混じりに口を閉じてしまったじゃないの。
これって波乱の予感。
「1つ疑問なんだけどさー
なんで美波の膝の上なワケ?」
「私は答えませんよアリアン?」
「えー! ユウトズルい
僕がミナミに乗ってるワケ?
それは僕とミナミとユウトは繋がっているから安心するんだよ」
「「繋がっている?」」
「うん、遺物と盟主は精神的に繋がっているんだ
遺物という媒体が盟主の力を強くするし、逆に盟主から遺物に世界に干渉する力をお願いする事もある
見てたんでしょ儀式の間で、僕密かに見てたの知っているよ」
「えっ嘘! それ言うのアリアン!?」
あれは仁科さんには秘密だったのに……
盟主をしてる自分を、本郷さんと宮野さんにはあまり見せたくない、そんな理由で私が2人のお迎えに出たのよ。