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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
「見ていたんですか?
本郷さんと宮野が到着した後は居室に向かうと言っていましたよね美波??」
「えーと……
大統領が来ているという話になって、それで2共気になってしまい、ちょっとだけ覗こうと……
でも、見たのは上階のバルコニーからだから、あまり見えてはいないとは……思う」
今さらの言い訳だよね、これって。
仁科さん自身は、大統領や賢人に気を張っていたから気付いてはいないと思ってたのに、アリアンのもうっ!
「本当に遠目だったぞ?」
「そうそう、直ぐに美波に連れ出されたんだよ、だからチラッと見ただけだって」
「はあ……
まあ、それは良いですよ
それより、何時まで居るつもりなんですかアリアン?」
「矛先は僕?
んー何時まで居ようかな??」
「その見た目ですと、あらぬ誤解を生みます、分かりますよね日本支部に子供が居るなどは、普通に考えてもありえません」
仁科さんの言い分も一理あるよ。
確かに日本支部って、本部からの選りすぐりの精鋭揃いで、どう考えても子供が居るって不自然なの。
でもアリアンも簡単には帰ってくれそうにないし、どうしよう。
「ア、アリアンあのね……」
「じゃ子供じゃなければいいじゃないか!
良いよ、ルークに服を借りるから」
じゃなくて……と、言う前に、アリアンは私の膝から降りて、部屋から飛び出しちゃった。
アリアンがどうするかは知っているけれど、また説明だよね?
「ルークに服を借りる?
ダブダブの服を着るわけ??」
「宮野さん、そうじゃなくて……
アリアンって、自分の意思で大人にもなれるから、そっちの姿になると言っていると思う」