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契約的束縛・誘惑なる秘密
第5章 ドイツー少しの安らぎー



「我慢だ我慢、これだけで泣き言を言っていたら、後が続きそうに無いからな」


「本郷さん、そこではっきり言う?」


「本音だぞ?」


「変わんないなぁ本郷さん」


「宮野お前もな」


久しぶりの再会だって言うのに、会って30分もしない内に前と同じ調子‥
これだから良いんだよ、仁科と美波も変わってなければ良いんだけど、こればかりは何とも言えない。


∞∞∞∞∞


ピアスを付けてから広い空港内を移動し、漸く個人用スペースに到着し自家用ヘリに乗り換え‥
ヘリはずっとアルプスの方向を目指して飛んでいる、何処に行くか分からずのまま。



「・・・流石に聞いても良いかミハエル?」


耐え切れなくなったのは本郷さんが先で、ミハエルに聞いて見る事にしたみたい、俺だって聞きたいよ。



「なんでしょう?」


「何処に向かっているんだ??」


「あー!
ヘリの中、もう良いですか‥
目的地は本部遺跡です、主になる居城と広大な関連施設があるCross sels(クロスシールズ)本部の中枢部、盟主も居城に居られます」


「「やっぱり‥‥‥」」


揃って出たのがこの言葉、薄々は分かっていたさ、でも直接本拠地に乗り込みはキツいって。



「盟主ゴールド・クルス様は重要な来客で手が離せない‥
代わりに盟主シルバー・クルス様が2人をお待ちしています」


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