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契約的束縛・誘惑なる秘密
第5章 ドイツー少しの安らぎー
「美波が!」
「一緒に居たんだな仁科と‥」
深く考えれば分かる話だった‥
美波はもうシルバー・クルスという盟主、仁科と一緒に居て何ら不思議も無い。
日本の時は敢えて俺達に言わなかったんだろう、仁科に付いて行くと言えば当時の宮野だったらゴネた‥‥俺でさえその考えに行き着く。
「敬愛なる盟主は、この1年少々でお変わりになられました‥
盟主ゴールド・クルス様に付き盟主としてのご勉学をし、賢人様に付き護身術や体術を修得され、今や並び称される偉大なる盟主」
「本郷さん‥‥美波が仁科に付いて行ったのって‥」
「美波も必死だったんだろう‥
あの事件で一番落ち込んでいたのは美波、同じ思いはしたくは無い、だから仁科に付いて行った」
主催を亡くしたあの事件‥
俺達全員傷付いたが、一番傷付いたのは‥‥美波‥‥
傷付きながらも、ボロボロになるまで力を使い俺達を逃がす方向に動いた
あの時美波は言っていた、私にもっと力があったらと‥
それを実践する為に、一番知っている仁科に付いたとは思う、仁科だったら美波の力を引き出せる、だから仁科も同意したのだろうな。
「・・・
見えて来ました本部遺跡です」
「すげーデカい!?」
「関連施設の広さは凄いな、それも何ヵ所にも点在していて‥
そして‥‥あの一番高いのが居城‥‥」