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契約的束縛・誘惑なる秘密
第22章 日本ー仮拠点完成

「えっ!?
……んーー、思ったよりシンプルだったとしか……。
あの頃は、見た目より内容に惹かれたところがあったから」
「では内容は覚えているんですね?」
……内容……内容……
連絡を取ろうと思ったあの内容。
はっきり思い出して私!!
「……『契約し条件を達成出来れば、借金を全て肩代わりします』
そう、こんな見出しから始まっていた」
思い出した!
契約し条件を達成出来れば、借金を全て肩代わりします。
契約内容は3つだけ、そして2ヶ月間、指定場所に滞在する事。
最後に、契約完了時に全てお支払い。
仕事内容は、クラブの舞台スタッフ。
「私でさえ破格の条件だと思った。
RanPeru(ランペル)社、そう書いてあったと思う」
「あぁ、その社名は隠れ蓑に使っていた名だな」
「RanPeru社の櫻澤霧斗、そう名乗ったのは覚えています本郷さん」
あれ?
考えて見れば、RanPeru社って実在したの。
あの時、RanPeru社が社名でCross sels(クロスシールズ)がクラブの名前だって教えられたんだった。
「RanPeru社ってさ、あのダミー会社だろぉ?」
「それは私も覚えています、小さいですが事務所と転送用電話くらい設置していたと。
少し調べて見ましょうか」
「本当にあったんだね、RanPeru社って……」
「一応な。もしもの場合の為のダミーだったが」
仁科さんと本郷さんが、RanPeru社のその後を追うんだって。
私と宮野さんは、最低限の調教が出来る器材の洗い出し。
暫くは、こうなるみたい。

