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契約的束縛・誘惑なる秘密
第5章 ドイツー少しの安らぎー
高い山の上の方に古そうだが大きい城が1つと、その下を囲むように1つ1つが巨大な建物が数多く点在‥
これが本部遺跡、中央すら恐れる本当のCross sels。
ヘリが降りたのは山のかなり下の方‥
複数のヘリポートがあるが、その殆どが使用中で多分来客が所有しているヘリ、少し気になった事はあるが、先ずは施設内の移動が最優先だろう。
ミハエルに連れられやって来たのはヘリポートがあった施設の地下、此処に何がとは思ったが答えはすぐに出た。
「敷地は広い、なので地下は電気自動車で移動です‥
昔はロバとかミニチュアホースとかを利用していたそう、そんな話が残ってます」
「地下を家畜でな、衛生的には良く無い」
「あーそれ俺も分かるけど、言葉に出して良い?」
「止めてやれ宮野、気分良いものじゃない」
「だよなぁ‥‥」
車で移動しながら、ミハエルの微妙に変な日本語に対する俺と宮野の答え‥
家畜というのは排泄のコントロールが効かない、そう考えると此処は排泄物だらけじゃなかったのか?
宮野も同じ答えに行き着いたようで、言葉にするのは控えた‥
今の電気自動車も、ガソリン車の排ガスを考えての措置、そうとも取れる。
地下道はかなりな迷路状態、あれだけ点在していた施設を全て繋いでいれば入り組んでいてもおかしくはなく、これを覚えろと言われれば俺でもぐったりはするだろうな。